【2025年度版】初めての喪主何をすればよい？

ご家族のご逝去を受け、突然のことで戸惑いの中におられることと思います。
「喪主」という大きな役割を担うことになり、不安やご心配も多いのではないでしょうか。

喪主はご葬儀全体の中心となる立場ですが、すべてを一人で抱え込む必要はありません。
私たちは、準備の流れや手続き、当日の対応まで、しっかりとサポートいたします。
どうか少しでも安心して、想いを込めたお見送りができるようにお手伝いさせてください。

まずは、喪主として知っておきたい基本や流れをこちらの記事でまとめています。
お時間のあるときに、ぜひご覧ください。

喪主がまず一番初めにする必要があるのは？

喪主がやるべきことは「葬儀社へ連絡し、故人を安置する場所を決めること」

• 医師に死亡確認を依頼し、死亡診断書を受け取る
• 病院や施設から搬送のタイミングを確認する（何時までに搬送が必要か）

医師に「死亡確認」を依頼する

目的：法的に「死亡」を確認し、死亡時刻を記録してもらいます。これがないと搬送・火葬許可申請が進みません。

対応の流れ

• 病院・施設内で亡くなった場合
  看護師・医師が立ち会って死亡確認 → 「死亡診断書」を発行。
• 自宅で亡くなった場合
  かかりつけ医に連絡し往診を依頼。
  夜間・休日で医師不在時は、地域の救急（#7119 等）や警察経由で医師手配。
• 事故・自殺・外傷など異状死の疑いがある場合
  警察の臨場・検視（場合により司法解剖）。この場合は「死亡診断書」ではなく
  死体検案書が発行。

家族が準備・確認しておくこと

• 故人の氏名・生年月日・住所・かかりつけ医の有無
• 最終受診先や既往歴、感染症の有無（搬送・処置に影響）
• 身分証・保険証・お薬手帳など（病院での手続きに便利）

受け取る書類

• 死亡診断書（または死体検案書）
  原本は大切に保管。後の手続き用にコピーを複数枚作成しておく。

注意事項

• 医師の死亡確認が済むまで搬送手配は原則不可（病院の指示に従う）。
• 異状死の疑いがある場合は家族判断での搬送・処置は行わない。

ワンポイント

夜間・休日は24時間対応の葬儀社に状況を伝えると、病院側との段取りや搬送の初動をスムーズにできます。
立ち華葬祭では、24時間対応で対応することができます。

そのための分担

項目	実施者
医師による死亡確認（病院・施設・自宅）	医師・看護師
死亡診断書（または死体検案書）の受け取り	家族
死亡時刻・死亡場所の確認	家族
感染症や処置の有無を確認（搬送に関係）	看護師・家族
葬儀社へ連絡（搬送依頼・相談）	喪主予定者

2. 葬儀社へ連絡する

目的：ご遺体の搬送と安置の手配を迅速に行うため、24時間対応の葬儀社に連絡します。
まだ葬儀内容を決めていなくても、まずは「搬送・安置をお願いしたい」と伝えれば大丈夫です。

連絡の流れ

• ① 24時間対応の葬儀社に電話する
  
  夜間・早朝でも対応可能な葬儀社へ連絡し、搬送を依頼します。
  
  例：「〇〇病院で家族が亡くなりました。搬送と安置をお願いしたいです。」
  
• ② 以下の情報を伝える
  • 故人の氏名・年齢
  • お亡くなりになった場所（病院・自宅・施設など）
  • 搬送先の希望（自宅 または 安置施設）
  • 喪主予定者の氏名・連絡先
• ③ 葬儀社からの確認に対応する
  
  現地到着までの所要時間や搬送車の手配内容を確認し、必要があれば駐車場所や搬出ルートを伝えます。
  

ワンポイント

葬儀の内容（形式・日程・費用など）は、後から落ち着いて決められます。
この段階では、「搬送と安置」だけを依頼すれば十分です。

家族が準備しておくとよいもの

• 死亡診断書（または死体検案書）
• 故人の衣類（お着替えを希望する場合）
• 印鑑（役所手続き時に使用）
• 現金（深夜搬送など、葬儀社によっては前金が必要な場合も）

注意事項

• 複数の葬儀社に同時に依頼しない（搬送の重複を避けるため）。
• 病院提携の葬儀社が自動的に来る場合もあるため、希望の葬儀社がある場合は「自分で手配します」と明確に伝える。

そのための分担

項目	実施者
24時間対応の葬儀社へ電話	喪主予定者
故人の氏名・年齢を伝える	家族
死亡場所（病院・自宅・施設）を伝える	家族
搬送先の希望（自宅 or 安置施設）を伝える	家族
喪主予定者の氏名・連絡先を伝える	家族
葬儀社からの搬送時間・手配内容を確認	喪主予定者

3. 安置先を決める

目的：ご遺体を穏やかにお迎えする場所（自宅または安置施設）を決め、搬送後の処置・準備を滞りなく進めます。

自宅安置が可能かの確認

• スペース：布団または簡易ベッドを置ける2畳程度。出入口や階段の搬入経路を確保。
• 環境：直射日光と高温多湿を避け、窓の換気ができる部屋（エアコン使用可）。
• ご近所配慮：出入りの時間帯・搬送車の駐車場所・お線香の香りや人の出入りに配慮。
• 宗教備品の有無：座布団・小机があれば枕飾りがスムーズ（無くても葬儀社が用意可）。
• 集合住宅の場合：管理規約・管理人への連絡、エレベーター使用可否や時間帯制限を事前確認。

自宅安置が難しい場合

葬儀社が提携する安置施設・霊安室を利用できます。24時間受け入れ可の施設も多く、面会可否・時間帯・保管料は施設により異なります。

• 面会：面会可能時間／同席人数の制限／予約要否
• 費用：安置料（1日単位）・ドライアイス追加料金・夜間入館料の有無
• 設備：個室・共安置、宗教スペース、宿泊可否、駐車場

安置後に葬儀社が行うこと

• ドライアイス処置：保全処置と保冷（季節・体格により量と頻度が変わります）。
• 枕飾りの準備：線香・ロウソク・香炉・花立・供物台などを設置。宗教形式に合わせて調整。
• ご遺体の清拭・お着替え：希望に応じて実施（宗教的配慮を含む）。
• 線香・火の管理案内：就寝時や外出時の火気管理、換気や温度管理の説明。

家族が準備しておくとよいもの

• 故人の衣類・愛用品（眼鏡・数珠など）
• 写真（遺影候補）・身の回りの品
• 延長コード・小さな扇風機や保冷剤（夏場の室温管理に有効）

注意事項

• 安置場所が決まるまでは搬送の行き先を確定しない（無用な再搬送を避ける）。
• 宗教・宗派の作法が不明な場合は葬儀社に相談し、無理のない範囲で整える。
• 面会ルールと火気の扱いは家族全員で共有する。

立ち華葬祭では安置所のご案内も可能です。

立ち華葬祭では、自社の安置施設をご利用いただけるほか、
葛飾区にある「メモリーホーム新小岩」などの提携安置所もご案内可能です。
深夜や早朝の搬送にも24時間対応しており、
「自宅には戻れないけれど、できるだけ近くで休ませてあげたい」という方にも安心です。
ご遺族が少しでも落ち着いてお別れの時間を過ごせるよう、
スタッフが一つひとつ丁寧にサポートいたします。

まとめ

ご逝去直後は、気持ちの整理がつかない中で多くのことを判断しなければならず、
何から手をつけてよいか分からない方も多いと思います。

まずは、「葬儀社に連絡し、故人を安置する」ことが最優先です。
この段階では、葬儀の形式や費用を決めていなくても問題ありません。
専門のスタッフが搬送・安置から流れを丁寧に案内してくれます。

大切なのは、一人で抱え込まず、信頼できる人や葬儀社に早めに相談すること。
落ち着いた環境で、故人とご家族が静かにお別れの時間を持てるように整えていきましょう。