ご遺体搬送の流れや費用は?病院や自宅でお亡くなりになった場合

ご家族が大切な故人様を失った際、悲しみとともに訪れるのが、ご遺体搬送の手続きや流れです。
突然のことに動揺してしまうことも多いですが、正しい手順を知っておくことで、いざという時に冷静に対応することができます。

本記事では、ご遺体搬送の流れや、費用の相場、費用を抑える方法について詳しく解説します。

目次

遺体搬送の流れ

故人様がお亡くなりになった後、ご遺体は安置する場所まで搬送する必要があります。
病院や介護施設、自宅、さらには海外で亡くなった場合も、それぞれに適した対応が求められます。

病院や介護施設などで死亡した場合

病院や介護施設で故人様がお亡くなりになった場合、まず医師による死亡診断書の発行が行われます。
その後、ご遺体は葬儀社が手配する搬送車でご遺族の希望する場所まで搬送されます。多くの場合、病院側で指定された時間内に搬送を行う必要があり、速やかな対応が求められます。

自宅で亡くなった場合

自宅で故人様がお亡くなりになった場合、まずは医師に連絡し、死亡診断書の発行を依頼します。
その後、葬儀社に連絡し、搬送車を手配します。自宅から葬儀場や安置場所までの移動をスムーズに行うため、事前に信頼できる葬儀社を選んでおくことが大切です。

海外で亡くなった場合の遺体搬送の流れ

海外で故人様が亡くなった場合、現地の日本領事館や大使館に連絡し、死亡証明書の手続きや遺体搬送の手配を行います。
遺体を日本に搬送する際には、航空機を利用することが一般的であり、特に複雑な手続きが必要です。また、遺体の衛生保護措置として防腐処理が必要になるケースもあります。


遺体を日本に搬送する際に必要な手続き

海外から遺体を日本に搬送するには、次のような手続きと手順が必要です。

  • 外務省から通達が届いたら、現地の在外公館に連絡する
  • 現地で医師による死亡診断書を作成してもらう
  • 現地で死亡診断書の翻訳文を作成してもらう
  • 現在公館で埋葬許可証と遺体証明書を発行してもらう
  • 移送に必要な書類を揃える
  • 航空便と葬儀社を手配する
  • 葬儀社や領事館の職員の手を借り、ご遺体を空港まで運んでもらう
  • 納棺する
  • 検査を受けて、国内へと移送する

遺体搬送にかかる費用相場

遺体搬送には一定の費用がかかりますが、距離や移動方法によりその費用は異なります。

ここでは、近距離、中・長距離、国内および国外の場合の費用相場について詳しく見ていきます。

近距離の場合

近距離の遺体搬送は、病院や自宅から最寄りの葬儀場や安置場所までの移動を指します。
この場合、費用相場は5万円から10万円程度となります。搬送車両の種類や時間帯、利用するサービス内容によって金額が変わるため、事前に確認しておくことが重要です。

中・長距離の場合

中・長距離の遺体搬送は、例えば都道府県を跨ぐような移動が必要な場合を指します。
この場合、費用は10万円から20万円程度が一般的です。距離が長くなるほど費用が上がるため、移動距離を考慮して葬儀場を選ぶことも一つのポイントです。

国内の場合

国内での遺体搬送は、上記の近距離や中・長距離に加え、島しょ部などへの搬送も含まれます。
船や飛行機を利用する場合、さらに追加料金が発生することがあります。費用の相場は状況によって異なりますが、20万円から30万円ほどかかることが多いです。

国外の場合

海外からの遺体搬送には、現地への渡航費用に加え、100~150万円程度の費用がかかります。
また、長距離移動によるご遺体の腐敗進行を抑制するエンバーミング処置をするための費用が、別途15~25万円程度発生します。
非常に高額となるため、事前に詳細な見積もりを依頼し、ご家族の負担を軽減する方法を検討することが推奨されます。

遺体搬送の費用を抑えるには?

遺体搬送の費用を抑えるためには、いくつかの工夫が可能です。

まず、近くの葬儀場や安置場所を選ぶことで、搬送距離を短くし、費用を抑えることができます。
また、深夜や早朝などの時間帯では割増料金が発生する場合が多いため、可能であれば通常の時間帯での搬送を依頼するのも一つの方法です。
さらに、複数の葬儀社から見積もりを取り、料金やサービス内容を比較して選ぶことも有効です。

遺体搬送できる乗り物

ご遺体の搬送には、専用の車両を利用するのが一般的です。具体的には、霊柩車や搬送専用車があり、これらはご遺体を適切に運ぶための設備が整えられています。
特に長距離の場合は、霊柩車だけでなく、飛行機や船を使った搬送も可能です。各交通機関ごとに手続きや料金が異なるため、事前に葬儀社とよく相談し、最適な移動手段を選びましょう。

自家用車で搬送するとき注意する点

法律上、ご遺体は自家用車での搬送も可能ですが、いくつかの注意点があります。

まず、車両に適切な衛生環境を保つことが重要です。さらに、ご遺体を安置するための棺やシートなど、必要な設備を整える必要があります。
搬送中のご遺体の取り扱いには慎重を期し、法律や地域の規制を遵守することが求められます。

葬儀社に遺体搬送のみを依頼できる?

葬儀社に遺体搬送のみを依頼することは可能です。
葬儀を他社で手配する場合や、自宅で故人様を安置する際には、搬送のみのサービスを利用するケースがあります。費用は移動距離や車両の種類により異なりますが、一般的には5万円から10万円程度が相場となります。
また、搬送後に葬儀社を変更する際も、事前に各葬儀社のサービス内容を確認しておくとスムーズです。

まとめ

遺体搬送の流れや費用は、故人様の安置場所や移動距離、搬送手段により大きく異なります。特にご家族にとっては、迅速かつ丁寧な対応が求められる状況です。

事前に葬儀社としっかりと打ち合わせを行い、適切な搬送方法と費用を把握しておくことが大切です。また、費用を抑える方法や、搬送の際の注意点を理解することで、ご遺族の負担を少しでも軽減できるでしょう。

大切な葬儀ご相談

”立ち華葬祭”
にお任せ下さい。

0120-55-0659

通話無料 相談無料 24時間365日対応