川越市での生活や仕事において、ご家族やご遺族が亡くなられた際には、適切な方法で訃報を伝えることが求められます。特に会社への訃報は、慎重かつ丁寧に行う必要があります。この記事では、訃報の基本的なマナーや具体的な手順について解説します。川越市での事例を交えながら、訃報の連絡方法や注意点について詳しくご紹介します。
この記事を書いた人
立ち華葬祭 COO 高橋 哲彦
葬儀業界歴20年。その中で対応した葬儀の施行件数は3000件以上。
現在は川越市の葬儀社「立ち華葬祭」でCOO(最高執行責任者)として、お客様の理想の葬儀をお手伝いしております。そしてその専門知識や経験をもとに、川越市を中心とした方々に葬儀の役立つ情報をご提供しています。
訃報とは
訃報とは、故人様が亡くなられた事実を周囲に知らせる連絡のことです。川越市に限らず、訃報は故人様の親しい関係者にとって非常に重要な情報であり、その伝え方には細心の注意が必要です。訃報の伝え方には以下のような基本的なマナーがあります:
- 故人様の名前、亡くなった日時、死因、通夜や葬儀の日程、場所、喪主の名前を正確に伝える。
- できるだけ早く連絡する。特に職場への連絡は、業務への影響を最小限に抑えるためにも迅速に行うことが重要です。
- 連絡手段は電話が基本であり、メールやLINEなどの電子的な手段は避けることが推奨されます。
遺族の訃報を伝える場合
会社への訃報連絡の方法
会社への訃報連絡は、以下のような手順で行います:
まず、直属の上司に連絡する。上司が不在の場合は、信頼できる同僚や上級管理職に連絡します。電話で連絡する際には、以下の情報を正確に伝えます:
- 故人様の名前
- 亡くなった日時
- 通夜や葬儀の日程、場所
- 喪主の名前
- 死因(伝えるかどうかは任意)
家族葬の場合は、その旨も伝えます。「この度は家族葬として行いますので、ご理解をお願い致します」と付け加えると良いでしょう。
忌引きの日数を確認
忌引きの日数は、故人様との関係性によって異なります。以下は一般的な忌引きの日数です
- 配偶者(妻・夫): 10日
- 両親(母・父): 7日
- 実子(娘・息子): 5日
- 兄弟、姉妹(実兄・実弟・実姉・実妹): 3日
- 祖父母(祖母・祖父): 3日
- 配偶者の両親(義母・義父): 3日
- 配偶者の祖父母(義祖母・義祖父): 1日
- 配偶者の兄弟、姉妹(義兄・義弟・義姉・義妹): 1日
川越市の企業でも、これらの基準が採用されていることが多いです。忌引き申請を行う際には、人事部門や総務部門に正確な情報を提供し、必要な書類(例えば死亡診断書のコピーなど)を提出することが求められる場合があります。
家族葬でも会社への連絡は行いましょう
家族葬を選択した場合でも、会社への連絡は怠らないようにしましょう。家族葬であることを伝えることで、職場の理解を得やすくなります。例えば、「この度は家族のみでの葬儀とさせていただくため、ご参列はご遠慮いただけますようお願い申し上げます。」と伝えると良いでしょう。
故人様の勤め先へ訃報を伝える場合
故人様の勤め先へ訃報を伝える際も、基本的には電話で行います。伝える内容は以下の通りです:
- 故人様の名前
- 通夜や葬儀の日程、場所
- 喪主の名前
- 死因(必ずしも伝える必要はありません)
- 連絡は直属の上司へ
これらの情報を正確に伝えることで、故人様の勤め先でも適切な対応ができます。
葬儀の予定
葬儀の予定についても、詳細に伝えることが重要です。川越市内での葬儀の場合、地域の風習や慣例に従った伝え方が求められることがあります。例えば、葬儀場の場所や時間、交通手段についても具体的に伝えると、参列者にとって親切です。
会社の人から香典や弔電を受け取ったら
会社の人から香典や弔電を受け取った場合は、感謝の意を伝えることが大切です。具体的には、「この度はご丁寧なお心遣いをいただき、誠にありがとうございます。ご厚意に感謝申し上げます。」といった形でお礼の言葉を述べると良いでしょう。さらに、可能であれば手書きの感謝状を送ると、より丁寧な対応となります。
電話で伝える場合の例文
遺族の訃報の場合
遺族が電話で訃報を会社に伝える際の例文
「〇〇部の〇〇です。
私事ですが、かねてより闘病中だった私の母が、〇月〇日に永眠いたしました。
つきましては、〇月〇日から〇月〇日まで、忌引休暇をいただきます。
通夜・葬儀の日程が決まりましたら、改めてご連絡いたします。」
- 葬儀の形式が決まっている場合は、その旨を伝えてもよいでしょう。(例:家族葬で執り行う予定です。)
- 連絡を受けた相手が、香典や弔電について尋ねる場合があります。その場合は、丁寧に答えましょう。
故人が社員の場合、遺族が電話で会社に訃報を伝える際の例文
「御社に勤めている〇〇部〇〇の妻(続柄)です。
突然のご連絡で大変恐縮ですが、私の夫(続柄)である〇〇部の〇〇が、〇月〇日に永眠いたしました。
喪主は〇〇の妻(続柄)である私、〇〇が務めます。
通夜・葬儀の日程が決まりましたら、改めてご連絡いたします。」
- 故人の名前を伝える際は、フルネームで伝えましょう。
- 故人の社内での立場や役職を伝える必要はありません。
- 連絡を受けた相手が、香典や弔電について尋ねる場合があります。その場合は、丁寧に答えましょう。
よくある質問
訃報を連絡する順序
訃報を連絡する順序は、まずは近親者、次に職場や学校といった形で進めるのが一般的です。川越市での事例でも、まずは家族や親しい友人に知らせ、その後に職場への連絡を行うことが多いです。具体的には、次のような順序で連絡すると良いでしょう:
- 近親者
- 親しい友人
- 職場や学校
- その他の関係者(地域のコミュニティやクラブなど)
LINEで伝えても良い?
訃報をLINEで伝えることは、基本的には避けた方が良いでしょう。特に会社への連絡は、電話で直接伝えることが礼儀とされています。ただし、近親者や親しい友人への連絡には、LINEを利用するケースもあります。例えば、「この度はお知らせが遅くなり申し訳ありませんが、〇〇が〇日に亡くなりました。通夜と葬儀の日程は〇月〇日で、場所は川越市内の△△です。」といった形で伝えることができます。
まとめ
川越市での訃報連絡において、適切なマナーと手順を守ることは非常に重要です。会社への連絡は電話で行い、必要な情報を正確に伝えることが求められます。また、忌引きの日数や家族葬の連絡など、細かい点にも注意を払いましょう。ご家族やご遺族の負担を少しでも軽減するために、丁寧な対応を心がけることが大切です。職場の理解を得ることで、故人様を偲ぶ時間を安心して過ごすことができるでしょう。
監修者
株式会社ルピナス 金子雄哉
全国の葬儀社を対象にしたコンサルティング及びマーケティング支援を行う、株式会社ルピナスの金子雄哉です。葬儀業界のデジタル化を推進し、より多くの人々が葬儀サービスを理解し、アクセスしやすくするための戦略を日々研究・提案しています。葬儀社の経営者様だけでなく、ご遺族様にとっても最良の葬儀が行えるよう、マーケティングの観点からサポートしております。