葬儀後のお礼状の書き方とマナー

葬儀後のお礼状は、故人への最後の敬意と参列者への感謝を表す大切な手段です。しかし、実際にどのように書くのが適切かはなかなか知る機会がありませんよね…この記事では初めての方も安心して葬儀後のお礼状を書けるように、適切な表現・タイミング、そしてマナーについて詳しく解説します。ぜひ参考にしてください!

目次

なぜ葬儀の後にお礼状を書くの?

葬儀後のお礼状は、故人を偲び参列してくれた方々への感謝の気持ちを伝える重要な手段です。この伝統は、参列者が故人や遺族への敬意を表すために行われ、遺族からはその感謝を形にするために用いられます。

社会的な役割

葬儀では進行に関わる人や参列者など多くの人が関わります。感謝の気持ちを伝えることは故人との関係だけでなく、遺族やコミュニティに対する深い配慮と敬意を示すので社会的な意義も大きいです。

葬儀後のお礼状は誰に送るの?

お礼状は、親族や友人、同僚、故人の知人など様々な人が対象になります。しかし、全員に送る必要はなく特別感謝を伝えたい相手に送るものです。ここでは実際にどのような人に送るべきかを解説していきます。

故人様が生前親しかった人

故人に特に親しい間柄の人々、特に遠方から参列した方や遺族に精神的な支えを提供した方々には、葬儀当日の礼状に加えて、個別のお礼状を送ることが推奨されます。このお礼状には、参列への感謝、生前のお世話になったことへの感謝、そして今後の指導を求める内容を含めると良いでしょう。また、葬儀に参列できなかった人々が送る香典や弔電、供花に対しても、お礼の品と共に葬儀が無事に終了したこと、そしてその心遣いに対する感謝の気持ちを伝えることが大切です。

喪主の会社関係者

家族の不幸により、喪主が葬儀の準備や手続きのために数日間会社を休む必要がある場合があります。この間に、会社から故人への香典が贈られることも考えられます。会社での良好な関係を維持するためにも、喪主は会社関係者にお礼状を送ることが重要です。このお礼状で、香典に対する感謝の気持ちと共に、「長期間休暇をいただき迷惑をおかけしたことへのお詫び」と「休暇を与えてくれたことへの感謝」の両方を表現しましょう。

葬儀の進行に関わった方

一般的には喪主や遺族が葬儀を主導しますが、大きな葬儀では「葬儀委員長」と呼ばれる責任者が滞りなく式を進行させる重要な役割を担います。この役割は準備から当日の進行管理までを含み、非常に大きな負担が伴います。葬儀が終わった後、葬儀委員長には、彼らの努力と時間の提供に感謝するお礼状を送るが望ましいでしょう。

また、大規模な葬儀では、弔辞を読む人もいます。弔辞を読むには原稿の準備や練習が必要であり、これは大勢の前で行う緊張の多い作業です。弔辞奉読者に対しても、その労力と時間に感謝を示すためにお礼状を送るのが一般的です。

お礼状の書き方

葬儀後のお礼状を書く際には、心からの感謝と敬意を伝えることが重要です。ここでは、遺族が参列者へ感謝の気持ちを表現するための具体的な書き方について3つのステップで解説します。お礼状の書き始めから結びの言葉に至るまで、どのように感謝の意を表すか、また故人への敬意をどのように込めるかを学びます。

STEP
受取人リストの作成
  1. 送る人を決める…葬儀に参列した全員の名前と住所をリストアップし送る人を決めていきます。例としては、故人が生前にお世話になった方遠方から参列した方葬儀の進行に関わった方です。
STEP
必要な書類の準備
  1. 必要な道具をそろえるお礼状を書く際に白色の封筒筆記用具(できれば万年筆やサインペン)、そして切手が基本です。また、多数のお礼状を書く場合は、印刷用の用紙とプリンターの準備も必要になるかもしれません。余裕を持った準備を行いましょう。
STEP
お礼状の送付
  1. お礼状を送付する…お礼状を書き終えたら、それぞれの受取人に郵送します。お礼状を郵送する際は、通常の郵便で十分ですが、非常に親しい人には直接手渡しを検討するのも良いでしょう。この場合、事前にアポイントメントを取りましょう。

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実践的な例文

親しい人に送る時の例文

敬愛する〇〇様

この度は、[故人名]の葬儀にご参列いただき、誠にありがとうございました。[故人名]も、〇〇様のような温かい友人に囲まれ、幸せな人生であったと確信しております。

葬儀の際には、〇〇様の心温まるお言葉に深く感謝申し上げます。私たち家族にとって、〇〇様の存在は大きな支えとなり、この困難な時期を乗り越える助けとなりました。

[故人名]の想い出は、私たちの心の中に永遠に生き続けます。そして、〇〇様との貴重な絆もまた、これからも大切にしていきたいと思います。

今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

心より感謝を込めて、

令和〇〇年〇〇日
住所
喪主 〇〇(喪主の名前)
外 親戚一同

葬儀の進行に関わった方に送る時の例文

[葬儀社名または担当者名] 様

この度は、[故人名]の葬儀に際し、貴社のご支援と献身的なサービスに心から感謝申し上げます。

貴社のスタッフの皆様の丁寧な対応と、細やかな配慮により、葬儀は故人にふさわしい落ち着いた雰囲気の中で行うことができました。特に、[具体的なサポートの内容や担当者の行動]には、私たち家族も大変感動し、故人もきっと喜んでいることでしょう。

この困難な時期に、貴社の存在が大きな支えとなりました。深い感謝の意を表します。

今後とも、どうぞ宜しくお願い致します。

令和〇〇年〇〇日
住所
喪主 〇〇(喪主の名前)
外 親戚一同

お礼状を書く際のマナー

適切なマナーを知ることは、遺族の感謝の気持ちを表現する上で重要です。ここでは、お礼状を書く際の基本的なマナーについて知っていきましょう。

封筒の色

封筒の選び方については、葬儀後のお礼状には白色の封筒を使用することが一般的です。封筒のサイズは、手紙のサイズに合わせて選びますが、あまり大きすぎるものや派手なデザインのものは避けるべきです。また、封筒には故人の名前を入れず、送り主の名前のみを記載します。

タブーとされている表現

葬儀後のお礼状では、避けるべき表現がいくつか存在します。特に、「お悔やみ申し上げます」や「哀悼の意を表します」など、悲しみや哀れみを強調する言葉は適切ではありません。これらの表現は、葬儀の招待状や弔辞に適していますが、お礼状では遺族が感謝の気持ちを伝える場であるため、避けた方が良いでしょう。また、「悲しみに暮れている」といった表現も遺族の気持ちを重くする恐れがあります。代わりに、「ご参列いただきありがとうございました」や「あたたかいご支援に心から感謝しております」といった、感謝と敬意を表すポジティブな言葉を使いましょう。

送るタイミング

葬儀後のお礼状は、通常、葬儀から約1ヶ月以内に送ることが望ましいとされています。しかし、49日の忌明けまで待つ風習もあるため、地域や宗教に応じて適切なタイミングを選ぶことが重要です。特に避けるべきは、忌中にあたる期間や、故人の命日等の年忌に重なるタイミングです。これらは遺族や参列者にとって敏感な時期であるため、配慮が必要です。

宛名の書き方・送り方

宛名の書き方には、特に注意を払う必要があります。まず、受取人の正式な名前を使用し、敬称は「様」を用いるのが一般的です。例えば、「山田太郎様」のように書きます。もし葬儀に参列したのが家族単位であれば、「山田太郎様ご家族」と記載することも適切です。ビジネス関係であれば、会社名や部署名を入れることも忘れずに。また、宛名は手書きで丁寧に書くことが基本ですが、読みやすさも重要です。返信用の住所と名前を記載し、返信を求めない場合でも、受取人が感謝の意を伝えられるようにすることが望ましいです。

まとめ

この記事では、お礼状の書き方、適切なタイミング、表現のマナーについて詳しく解説しました。正しい構成や心マナーを知ることで、遺族の感謝の気持ちを伝えることができます。初めてでお悩みの方はこの記事を参考にしてみてください。

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