告別式は、故人様への最後のお別れの場です。この記事では、告別式の流れ、準備、そしてマナーについて、丁寧に解説していきます。告別式は、故人様との思い出を偲び、ご遺族が新たな一歩を踏み出す大切な儀式です。川越市の文化や伝統に根ざした告別式の進め方、そして参列者として心に留めておくべきマナーについて、詳しく見ていきましょう。
この記事を書いた人
立ち華葬祭 COO 高橋 哲彦
葬儀業界歴20年。その中で対応した葬儀の施行件数は3000件以上。
現在は川越市の葬儀社「立ち華葬祭」でCOO(最高執行責任者)として、お客様の理想の葬儀をお手伝いしております。そしてその専門知識や経験をもとに、川越市を中心とした方々に葬儀の役立つ情報をご提供しています。
告別式について
告別式は、故人様への敬愛と感謝の気持ちを表すとともに、哀悼の意を共有する場です。告別式は、その地域特有の風習や宗教的背景に基づいた形式を取ることが多く、故人様の生前の意志や家族の希望に沿って、様々な形で行われます。
告別式とは?
告別式は、故人様へのお別れを告げる重要な儀式であり、深い意味を持っています。告別式は、故人様の遺志に沿った形式で進められ、参列する各人が故人様への敬意と感謝を表現します。また、ご遺族と参列者が互いに支え合い、故人様との絆を確認する場ともなります。この式は、故人様への最後の敬愛の表れであり、ご遺族にとって新たな始まりへのきっかけを提供する貴重な時間です。川越市では、告別式を通じて、生きることの意味を再認識し、故人様との別れを通して成長する機会を得ることができます。
葬儀と告別式の違い
葬儀と告別式は、しばしば混同されがちですが、それぞれの意味合いは異なります。
葬儀は故人様を送り出す一連の儀式全体を指し、遺体の安置、読経や祈祷などが含まれます。故人の人生を締めくくる儀式で、家族や友人が集まり、故人とのお別れをします。それぞれの家庭や地域によって、行う方法が異なることもあります。葬儀は故人様の人生を振り返る機会となります。
告別式は葬儀の一環として行われるもので、故人様とのお別れを意味する儀式です。通常、遺体が埋葬や火葬される直前に行われ、参列者は故人に花を手向けたり、心からのお別れの言葉を述べたりします。告別式は故人への感謝や愛を表現する特別な時間であり、その生涯に感謝し、お別れを告げる場となります。
告別式に参列できるのは誰?
参列できるのは、原則として故人様のご遺族、親族、友人、知人など、故人様と何らかの関係を持っていたすべての人々です。しかし、故人様やご遺族の意向によっては、より広いコミュニティからの参列を受け入れる場合もあります。告別式は、故人様への敬意を表すとともに、生きている私たちが互いに支え合い、慰めあう場でもあるため、参列を希望する人々は、その意志を尊重し、適切なマナーを守って参加することが大切です。
告別式の流れ
一般的に開式から始まり、宗教的儀式、追悼と献花、遺族の感謝と告別の儀、そして閉式と出棺の順に進みます。
ここでは初めての方にも分かりやすい3つのステップで紹介していきますので一緒に確認しましょう。
- 告別式は、開式の言葉から始まります。この段階で、故人様の精神的な旅立ちを祝福するための宗教的儀式が行われることが一般的です。宗教者による読経や祈りは、故人様の平穏なる次の世界への移行を願うものであり、参列者全員で故人様の冥福を祈ります。川越市においても、この儀式は多くの場合、地域の宗教観に基づいて行われ、故人様への敬意と愛情を形にする大切な時間です。
- 追悼の言葉と献花の儀式は、特に心のこもっている瞬間です。参列者は一人ひとり、故人様への感謝や思い出を言葉にし、花を手向けることで、故人様への最後の敬意を表します。この時間は、故人様との関係を振り返り、感謝の気持ちを伝えるための貴重な機会となります。この追悼と献花を通じて、生前の故人様との絆を再確認し、心からのお別れを告げることができます。
- 告別式では、遺族が参列者に向けて感謝の言葉を述べることがあります。この段階は、故人様への思いや参列してくださった方々への感謝を表現するための時間です。遺族からの感謝の言葉は、すべての人への感謝を示すものであり、故人様とのお別れの儀式へと繋がります。川越市の文化に根差した、心温まる儀式が行われ、故人様へ最後の敬愛とお別れを告げる場となります。
- 川越市における告別式の締めくくりは、閉式と出棺が行われます。この段階では、故人様を送り出す準備が整います。閉式の言葉は、参列者全員で故人様の冥福を、改めて祈る時間です。出棺の瞬間は、ご遺族や友人が最後のお別れを胸に、故人様を静かに見送ります。
告別式のマナー・持ち物について
告別式に参列する際は、故人様とご遺族に対し、敬意を表すためのマナーがあります。
告別式への参列のマナー
告別式に参列する際のマナーは、とても重要です。式への遅刻は避け、よほどの理由がない限り、始まる前に到着しましょう。式中は携帯電話をオフにし、静かに故人様を偲びます。また、ご遺族の気持ちを考え、適切なタイミングでの退席を心がけましょう。このように、参列者一人ひとりの配慮が、故人様への敬意とご遺族への慰めに繋がります。
告別式の服装や靴、身だしなみについて
服装は、一般的にフォーマルな黒のスーツやドレスが基本です。男性は黒のネクタイ、女性は控えめなアクセサリーを選びます。靴も黒で、磨かれたものを履きましょう。この服装は、故人様への敬意を表すためのものであり、一般的にこの慣習が守られています。
告別式の持ち物
告別式に参列する際は、香典袋に入れた香典を持参します。香典の金額は故人様との関係性や地域の慣習により異なります。また、手紙や思い出の品を持参する場合は、事前にご遺族と相談すると良いでしょう。このような持ち物は、故人様への最後の敬意の表れとなります。
川越市「市民聖苑葬儀」制度について
川越市では、市民のための「市民聖苑葬儀」制度を設けています。この制度は、川越市民に対して、心温まる葬儀を低廉な費用で行うことを目的としています。
市民聖苑葬儀の申し込み方法は?
川越市で市民聖苑葬儀を申し込むには、川越市役所や指定された施設への直接訪問、または電話での予約が必要です。申し込みに際しては、故人様の身分証明書や戸籍謄本など、必要な書類を準備することが求められます。川越市では、この手続きを通じて、スムーズに葬儀の準備を進めることができます。
市民聖苑葬儀の費用はいくら?
川越市の市民聖苑葬儀の費用は、提供されるサービス内容によって異なりますが、基本的には市民の負担を軽減するためにリーズナブルに設定されています。具体的な金額や料金体系については、川越市役所や葬儀を扱う施設に直接問い合わせることで確認できます。川越市では、透明性のある料金設定を心がけています。
基本料金
198,000円以内(消費税を含む)
(1) | 企画運営進行管理料(諸手配及び諸手続き料を含む。) |
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(2) | 安置、納棺、出棺及び斎場立ち会い奉仕料 |
(3) | 霊柩車又は搬送車 (自宅~市民聖苑又は斎場)1日間 |
(4) | 司会進行料(通夜及び告別式)2日間 |
(5) | 式場設営等人件費(2~3名含む) |
(6) | 棺代(K8桐張6尺寝棺窓付き、防水紙、棺布団セット、杖) |
(7) | 副葬品等一式(仏衣、草履、霊膳、塔婆、忌日塔婆等) |
(8) | 位牌等一式(市の位牌同等品、線香及びろうそく等含む) |
(9) | 受付用品一式(筆記用具、記帳用紙、香典受納箱等) |
(10) | 骨壷一式(骨壺白7寸、骨箱桐8寸、骨風呂敷大及び骨覆8・3寸) |
付帯料金
93,340円以内(消費税を含む)
(1) | 写真代(カラー、四つ切、手札額リボン付) | 24,200円 |
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(2) | 会葬礼状(100枚及び清め塩付) | 8,800円 |
(3) | 寝台車代(病院から自宅20km未満1回及び病院下げ用シーツ代を含む。) | 22,000円 |
(4) | 枕飾り料(守り刀、飾り台及びお清め台一式) | 11,000円 |
(5) | ドライアイス(1回分) | 8,800円 |
(6) | 祭壇用盛り物(果物及び仏菓子各一対) | 8,640円 |
(7) | 後飾り及び仏具一式 | 9,900円 |
オプション制度
440,000円以内(消費税を含む)
棺、副葬品、骨壺、写真等について、基本料金や付帯料金以上のものにしたい場合、ご利用いただけます。
※付帯料金の100枚 を超える会葬礼状、20㎞以上の寝台車代、複数回分のドライアイス代など利用者の意思にかかわらず条件を超える分についてはオプションに含まれません。
その他
市民聖苑葬儀料金に含まれないもの
(1) | 火葬料等斎場使用料 |
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(2) | 市民聖苑使用料 |
(3) | 僧侶等謝礼 |
(4) | 通夜振舞い、精進落し等飲食代 |
(5) | 会葬御礼及び香典返し |
まとめ
川越市での告別式は、故人様へのお別れを尊重し、深い思い出を残してくれます。この記事を通して、告別式の流れ、準備、そしてマナーについて理解を深めることができましたでしょうか。特に、川越市独自の「市民聖苑葬儀」制度は、故人様を敬愛し、ご遺族の負担を軽減するための有効な手段を提供しています。告別式における適切なマナーや持ち物の選択、さらには費用面でのサポートまで、ご遺族が故人様とのお別れを尊重し、心に残る儀式を行えるように川越市は配慮しています。
最後に、故人様への敬意を込めた告別式は、私たちが未来に向けて歩み始めるための大切な一歩であることを、心に留めておきたいと思います。
監修者
株式会社ルピナス 金子雄哉
全国の葬儀社を対象にしたコンサルティング及びマーケティング支援を行う、株式会社ルピナスの金子雄哉です。葬儀業界のデジタル化を推進し、より多くの人々が葬儀サービスを理解し、アクセスしやすくするための戦略を日々研究・提案しています。葬儀社の経営者様だけでなく、ご遺族様にとっても最良の葬儀が行えるよう、マーケティングの観点からサポートしております。